参議院選挙が近いので

まずは、7月6日の情勢

朝日新聞朝刊の記事では、与党(自民党と公明党)での過半数が微妙な情勢とのこと。与党には厳しい情勢と予想されていたものの、予想以上の厳しさなのかなと感じました。東京都議会選挙での流れを変えられずにいるように思われます。

与党が票を減らすとして、それはどうやら「国民民主党」や「参政党」に流れそうです。少し前は「維新の会」に流れていたので、与党よりの野党に分散する構図はあまり変わらない感じ。

保守政党について

自民党は「保守」を自認していて、参政党や維新の会はそれよりも強硬な姿勢の保守という印象です。一方で、保守は「急激な変化を望まず、現状を否定せず、ゆっくりと社会制度を変更していく」ものだと思うので、自民や維新が保守と言えるかは微妙ですね。日本での、外国人排斥とか選択的夫婦別姓・LGBTに反対するのが保守、賛成するのが革新という位置づけであることに違和感があります。特に参政党の「皇室に側室を」とか、「ワクチン反対」などの主張はあまり保守感ない気がしますね。

革新政党について

どのへんが革新なのかちょっとわからないですが、共産党や立憲民主党は左よりという整理です。この2党でもだいぶ違いがあると思いますが。

戦前からの共産主義に対する強烈なアレルギーが政権にはあって、そのために公安なども存在しているところがあり、現代への適応ができていない気がします。中国共産党と日本の共産党はまるで別物だと思いますけどね。一方で共産党もいま一つ反対ばかりのイメージ(実際に反対が多い)があって、政権担当能力は疑問符が付きます。

立憲民主党は、ブレが多いのが残念ですね。もう少し長期的に政権担当能力を磨いていく努力をしたほうが良い気がしています。消費税減税を言い出したのは残念でした。この点は、自民党や法人税・所得税を上げてカバーすると主張している共産党の方が筋が通っていると思います。

※税を下げればもちろん喜ぶ人も多いと思いますが、税金の多くは社会保障に使われているわけです。税を下げるなら、社会保障を大きく削るのか、別の財源を用意するかを示すのが政権交代を目指す政党の責任だと思います。消費税を下げれば、景気が良くなり税収が上がるという主張もありますが、その理屈でいえばあらゆる税金を下げることができるようになるわけで、実現可能なのか怪しいと思っています。

選挙制度について

二大政党制を目指すとなると、政党はどうしても似たような政策を掲げるようになると思います。尖った党であろうとすればするほど、一定規模で頭打ちになってしまう。これまで維新、NHK党などが話題になり、今回は国民民主党・参政党が話題担っていますが、これらの党も一定規模以上にはならないだろうと思います。なんとなく真新しさがウケているときは調子良く、その後は尻すぼみになる傾向が続くのだろうと感じています。

投票する市民の多くも、大同小異で集まった幅の広い(良く言えば差異に寛容な)政党よりも、比較的尖った(悪くいえば狭量な)政党を望んでいると感じます。そうであるなら、選挙制度は比例代表を原則にして、そのときの政策に応じて連立する形の方が望ましいのではないかと思いました。選挙区は、決して多数派ではない人々の声を拡声してしまっているのではないかと感じます。

まとめ

新聞などを読んでつらつらと思っていたことを整理するために書いています。個人の意見であって、全て正しいと主張するものではありません。自分の投票行動で世の中が少しでも良くなる可能性がありますので、自分なりによく調べ、よく考えて、投票しようと思います。

選択的夫婦別姓とイラン空爆について

はじめに

いろいろな出来事がおきていますね。これは、私が感じたことのメモです。私は専門家でもなんでもないただの一市民です。そのへんの人の感想だとご理解ください。

選択的夫婦別姓について

どうやら採決には至らずに継続審議となったようです。反対意見をみて感じたことをメモしておきます。反対意見の多くは、どのような不利益がその人にあるのかが不明瞭だなと思いました。賛成の方のメリットはシンプルだと思います。「別姓を選択したい人が選択できる」ですね。

  • 子どもの姓をどうするのか
    それは、そのご家庭が考えれば良いことでは?他人がどうこう言うことでもない気がします。
  • 旧姓使用で解決できる
    海外とのやりとりが一番の問題なのかなと思いました。パスポートの旧姓併記は可能ですが、外務省でさえ、入国等でトラブルになるかもしれないと言っているわけです。50年前と比べて国際的に活躍する方が増えている状況を考慮すると対応が必要だと思います。
  • 国家全体を揺るがす大問題である
    国家が崩壊するような、どんな問題が起こるのかを説明してもらえないと困りますね。

なんというか、日本がだめになってきた理由がわかる気がしました。

イランへの空爆のこと

今日(2025-06-22)のニュースで、トランプ大統領がイランを攻撃したとの報道が流れました。ヨーロッパの低迷は、二度の世界大戦が原因の1つだと思います。アメリカ合衆国も、ベトナム戦争やイラク戦争によって国力を大きく損なってきたと思っており、愚かな人物をリーダに選出してしまうことのリスクを感じました。

また、ガザやイランに対してイスラエルが行っていることは間違いなく戦争犯罪なので、ウクライナに対するロシアと同様、強く非難されるべきだと思います。一日も早く戦争が終わることを願います。

第2次世界大戦の終了から長い時間が過ぎて、国際情勢が大きく変わる転換点にいるのかもしれないと感じます。

働き方について考えてみた

職場で、定年延長制度が始まって定年延長で働く方も増えてきました。自分が制度を説明する側なので、アレコレと考えてしまいます。そのメモです。

社会人になったときは定年が60歳でしたね。そこから年金支給開始が段階的に後ろにずれて、再雇用(公務員なので再任用という名称ですが、実質はあまり変わらないかな)がスタートしました。

最初の頃は、基礎年金のみが65歳に向かっていっていて、再雇用も短時間のみでした。そこからついに報酬比例部分も後ろにずれていって、フルタイムの再雇用が導入されてきたと。そしてついに再雇用ではなく、定年が延長されたわけです。

60歳を過ぎると体力的な面や家庭の事情(たいていは介護)で、フルタイム勤務や以前のように残業も受け入れて働くというのが難しくなってきます。みなさん、いろいろと悩んでいる様子が見受けられます。

自分の場合、65歳まで今の職場でずっと働く、というのが正直イメージできません。モチベーションの維持も難しいと感じています。その一方で、新しい仕事にチャレンジするというのは容易ではないので、60歳になる少し前までに少しずつ準備をしていく必要があるのかなと思っています。

今の仕事だけではない、もう少し幅のある人生を送りたいと考えるきっかけになるのかもしれないと思います。

選択的夫婦別姓について思うこと

2025年の常会では、選択的夫婦別姓は実現しないことになったらしい。法務省の審議会で答申があってから30年近く経過するのに、なぜ実現できないのだろうか。

選択的なので、同姓を希望する夫婦には何の不利益もないので、反対する理由がないように思うのは自分の理解が足りないからなのかな。

子どもの姓はどうするという議論があるが、それが問題なのであれば制度設計の中で解決できるように思うけれど、その議論をしているように思えないですね。法制審議会での案をベースに検討できるように思います。

なぜ実現しないのか誰かに教えてもらいたいです。

2022年が終わりそうなので

今年はほとんど記事を書くことができませんでした。せめて今年の目標がどうなったのかを記録しておこうと思います。

結果振り返り

業務理解の幅を広げる

「システムを理解すること≒業務を理解することだと思って、幅を広げていきたいです。」と書いていました。これは結構できた気がします。直接業務遂行するわけではないので限界はありますが、ユーザ部門の考え方に対して真摯に向き合えたと思います。

メンバを信頼して任せるべきは任せる

「不安だからでは結局メンバの経験も伸びないですし、チーム全体が向上することを優先します。」と書いていました。これも結構できたと思います。チーム全体に余裕ができたことが大きいと感じました。余裕って大事ですね。ただ、現在は意欲高いメンバが多いので実現できたというのが実情でもあり、組織としての人材育成に取り組む必要性を感じています。

インフラ/ネットワークのインプットを増やす

「これは昨年できなかったので。あと、自分のメインの武器を忘れないようにしたいので。」と書いていました。これはほぼできなかったな、と思います。過去の知識や経験を活用する機会は多かったので、もっとスキルアップしていかないといけないなと感じています。一方でアプリよりのスキルや知識を必要とする機会も増えて、インフラ/ネットワークに時間を割けないのも実情です。

英語をがんばる

「これも昨年できなかったので。英語できたほうが幅が広がると思いますし。」と書いていました。これもほぼできなかったなと思います。英語の記事(特にOSSのドキュメント)を読む機会は増えましたが、日常的に英語を必要とする環境を作っていく必要性を感じます。

まとめ

50点くらいでしたね。振り返りをやると、来年はどうしようかなと考え始めるようになりました。もう少し気持ちを整理して、次の記事で来年の目標を立てようと思います。

そういえば、今年、クロールである程度(25m以上)を泳げるようになったのでした。これは自分にとって、とても大きなイベントでした。70点にグレードアップしようと思います。

2021年の振り返りと2022年の目標

はじめに

2021年は仕事が忙しくて、あまりブログも更新できませんでした。その振り返りと2022年の目標を記録しておこうと思います。

振り返りから

2021年は4月に担当替えがあって、ずっと担当していて愛着もあったインフラ・ネットワークから、業務系アプリの運用保守が主要業務になりました。大きな図書館の利用者用パソコンの入れ替えもあり、4月からはそのリプレースの対応にも追われました。結構しんどかったです。

得られたこと

担当が変わって、いろんな学びがありました。特に印象に残ったものとして2点ありました。

  1. 業務理解が不足している
  2. マネジメントはとても大事

業務理解が不足している

業務系アプリの運用保守が中心なのですが、これまでのキャリアパスの中で担当したことがない業務が多く、業務理解が不足していることを痛感しました。ある程度プログラミングはできるので、設計書やソースコードを読んで何をしているのかはわかります。しかし、なんのためにやっているのがわからないと、変更して良いのかどうかの判断もできません。そのあたり、とても悩みを感じました。システムは、目的が先にあって、実装は後なんだということを改めて理解しました。

マネジメントはとても大事

利用者用パソコンのリプレースの中で感じました。これまではそうした業務を自分が中心で取り組むことが多かったですが、今回は別の担当者が主となり、自分は後方支援でした。プロジェクトリーダが動きすぎると全体のリソース配分や進捗管理が十分でないケースがでてきます。今回、自律的に動けるメンバが多かったので、最終的にはなんとかなったのですが、リーダに負担が集中するところも多く、もうちょっとリーダがマネジメントに集中できるように配慮すべきだったかなと思いました。(自分のほうがPLより役職が上だったので、遠慮せずに介入するべきタイミングが何度かあったと反省しています。)

リーダには負担をかけてしまいましたが、今までと違う立場で一歩引いて見ることができたのは、収穫だったと思います。

2022年の目標

今年の目標は以下の4つです。

  • 業務理解の幅を広げる
    システムを理解すること≒業務を理解することだと思って、幅を広げていきたいです。
  • メンバを信頼して任せるべきは任せる
    不安だからでは結局メンバの経験も伸びないですし、チーム全体が向上することを優先します。
  • インフラ/ネットワークのインプットを増やす
    これは昨年できなかったので。あと、自分のメインの武器を忘れないようにしたいので。
  • 英語をがんばる
    これも昨年できなかったので。英語できたほうが幅が広がると思いますし。

自律的に決められないことも多いので、思ったようにできないことも多いと思いますが、慌てず楽しむ2022年にしたいと思います。

夏キャンプ①

はじめに

子どもたちが夏休みに突入しました。パパにとっても忙しい季節ですね。今年はすでに日帰りを含めてキャンプの予定が3つ入っています。最初のキャンプの記録です。

最初のキャンプは家族だけの二泊三日のキャンプでした。

1日目

目的地は、山梨県北杜市です。すんなり行けば2時間半程度の距離ですが、中央道が混むかもと思って、余裕を持って朝9時前に出発。この時点でGoogleマップでは多少の渋滞の情報がでていました。

あきる野ICを過ぎるあたりから、明らかに渋滞に入ってしまった感じがありました。しかし、迂回路もよくわからないので、我慢して進むと八王子JCTに近づくに連れ、どんどん動かなくなります。これはやばい。ほとんど動いているのかいないのかわからないような感じになりました。もう歩くのと変わらないんじゃ?という状況でした。高速に乗る前にトイレは済ましていたものの、3時間近く乗り続けていたため、さすがに限界が近づきつつある状況に。なんとか八王子JCTを過ぎた後、次のPAに入れる気がしなかったので、相模湖東ICでいったん高速を降りることに。

高速を降りてすぐの道(国道20号)も山梨方面はすごく混んでいたので、いちど逆方向に進み、とりあえず最初に見つけたお店に駆け込みました。

トイレの後に、おまんじゅうと野沢菜を買いました。お腹が空いていたこともあり、おまんじゅうを美味しくいただきました。その後、顔はめしていたら、道行く車のドライバーたちに微笑ましく見られて照れました。

ついでにお昼を近くのお蕎麦屋さんでいただいて、気を取り直し出発。相模湖ICから中央道に戻りました。渋滞ではあるものの、八王子付近のような状況ではなく、それなりに進み上野原ICを抜けた後くらいからは割とスムーズに進めるようになりました。良かった。結局予定よりも大幅に遅い16時ころ、宿泊予定のキャンプ場に到着しました。無事に着いて良かったです。

キャンプ場はこちらです。

山の斜面にあるキャンプ場で、とてもすばらしい見晴らしを楽しめました。以前は、ヤギもいたみたいなのですが、今はいなくなってしまったようです。残念。スタッフの方(特におじいさんとおばあさん)がとても親切で、素敵なところでしたよ。夜、炊事場の水がでなくなったのですが、おじいさんがポンプを何かしてくれたらしく、割とすぐに出るようになりました。ありがとうございました。後で伺った話では、サントリーの南アルプスの天然水と同じ井戸水を汲み上げているとのことでした。

オートキャンプ牧場チロルの看板

下の写真は、キャンプ場からの眺めです。残念ながら、雲に隠れていますが、甲斐駒ヶ岳の姿を見ることができます。もう15年ほど前に旅行で行った、スイスのアイガー、メンヒ、ユングフラウを観たときと同じような印象でした。南アルプスと呼ばれる理由が少し分かった気がします。雄大さを感じました。昔の人が山に何か神聖なものを感じたのも分かる気がします。(気がするだけかもですが。。)

キャンプ場からの眺望

この日は、夜ごはんをいただいて、ゆっくり眠りました。

2日目

2日目は川遊びです!キャンプ場のおじいさんに、「精進ヶ滝」に向かう遊歩道にある「一の滝」を紹介してもらいました。道を聞いていても若干心細くなるような道を進むこと15分、駐車場に到着です。そこから、遊歩道を10分ほど歩くと「一の滝」に到着です。途中、フォッサマグナの案内などもあったのですが、子どもたちは興味ないようで、残念ながらスルーしました。

一の滝

写真では小さく見えますが、滝つぼに近づくと結構な圧がありました。滝行って見た目よりツライかもと感じました。水がたいへん透き通るようにきれいで、あまり魚は見つけられませんでした。せっかく来たので、石をいくつか拾ってみたのですが、種類はあまり多くなくて、似たような石ばかりでした。事前に下調べして来るべきでしたが、仕事が忙しかったため、あまり下調べできず残念でした。小さい石を少しいただいて帰ったので、後で調べてみようと思います。

お昼を食べに町に下りて、道の駅でランチにしました。遅い時間だったにもかかわらず結構混んでいました。「おざら」という地域の麺料理をいただこうと思ったのですが、品切れらしく、甲斐駒ヶ岳天丼をいただきました。野菜がとても美味しかったです。

夕飯の食材を買ったり、温泉に入ったりして、キャンプ場に戻りました。2日目の夕飯はパエリアとミネストローネでした。焼き肉よりも落ち着いて食べることができました。

3日目

最終日は、朝起きてテントの撤去などをしました。9時過ぎにキャンプ場を後にしました。とても素敵なところだったので、ちょっと名残惜しい気持ちもありました。

うちでは「アルプスの少女ハイジ」ブームが来ていることもあり、ハイジの村に向かいました。

駐車場が結構混んでいたのですが、敷地が広いこともあり、中はゆったりとしていました。ロッテンマイヤーズカフェで、カップを持って帰ることができるヤギのミルクのアイスクリームを食べてから、ハイジの村の中を散策しました。ヤギにえさをあげたり、おんじの山小屋を観たり。遊具のコーナーで少し遊んで、お昼を食べにペーター館へ向かいました。2日目に食べそこねた「おざら」をいただくことができたので、満足でした。おざらは武蔵野うどんとよく似ていて、地理的にも遠くないのだな、と感じることができました。

帰りは高速もそれほどの渋滞はなく、割とスムーズに進み、予定どおりくらいで帰宅できました。夕飯はハイジの村で買った「白パン」でした。美味しかったです。

まとめ

山梨県は感染対策もしっかりしていて、うちもしっかり気をつけて過ごしました。安心と安全の中でのキャンプを過ごすことができ、楽しい思い出をありがとうございました。山梨県北杜市のみなさんと家族に感謝です。

ちなみに、買って帰ったソーセージが美味しかったので、ふるさと納税しました!

Linuxのメモリ使用状況を把握したい

はじめに

仕事で、担当しているシステムがハングアップしたような事象が起こりました。その際、sarコマンドの結果を見て、「メモリが枯渇している」という説明を受けたのに対して違和感を感じました。

freeでの使用状況は枯渇していないことを示していますし、スワップ使用量が増えるようなこともありませんでした。一方で、自分の説明に説得力をもたせることができなかったので、ソースコードを調べて観ました。

誤り等見つけたらご指摘いただけるとありがたいです。

対象サーバ

Redhat Enterprise Linux 7.7

freeコマンド

freeはRHEL6系とRHEL7系で出力結果が変わって、7系では使用量にキャッシュ等は含まない、その時点で利用可能なメモリ量をavailable で示してくれるようになったと理解しています。

今回確認したソースコードは以下のURLからとってきました。後から気づいたのですが、サーバのfreeのバージョンを調べて該当のソースを読むべきでした。
https://gitlab.com/procps-ng/procps

ざっくりとした構造

freeはコマンドなので、main関数が起点ですね。なので、そこから読みました。

今回、freeをオプション等なしで実行したパターンを想定したので、オプション解析などはすべてスキップします。そのため、重要なのは326行目からのdo while ループです。
見ると分かりますが、353行目以降は、出力のためのコードで、メモリの値を取り出しているのは349行目の meminfo() だけと推測しました。

meminfo関数

定義は、同じディレクトリのsysinfo.c に書かれていました。細かいことは省くと、おそらく754行目からのforループが/proc/meminfo の情報をmemtableの各変数にセットしているように思いました。

  for(;;){
    tail = strchr(head, ':');
    if(!tail) break;
    *tail = '\0';
    if(strlen(head) >= sizeof(namebuf)){
      head = tail+1;
      goto nextline;
    }
    strcpy(namebuf,head);
    found = bsearch(&findme, mem_table, mem_table_count,
        sizeof(mem_table_struct), compare_mem_table_structs
    );
    head = tail+1;
    if(!found) goto nextline;
    *(found->slot) = (unsigned long)strtoull(head,&tail,10);
nextline:
    tail = strchr(head, '\n');
    if(!tail) break;
    head = tail+1;
  }

kb_main_used が kb_main_total から (kb_main_free と kb_main_cached と kb_main_buffers の合計)を引いているのと、kb_main_cached が kb_page_cache と kb_slab_reclaimable の和になるように計算していますが、それ以外は、/proc/meminfoの値をそのまま使っているように思いました。

freeの使用量にはキャッシュやバッファを含まないと結論付けました。

topコマンド

次にtopコマンドを調べました。なんとなくfreeと同じだろうと予測があったので、ざくっとしか読んでいません。

top.cのmain関数から、frame_make() → sysinfo_refresh(int forced) → meminfo() と遷移しているのを追えました。このmeminfoはfreeで読んだものと同じなので、おそらくtopとfreeの出力はだいたい同じだと理解しました。

sarコマンド

さて問題のsarコマンドです。sarの出力は、キャッシュなども使用量に含むので、freeとかよりも使用率が高く出るでしょ、という点を確認したかったのでした。

今回確認したソースコードは以下のURLからとってきました。
https://github.com/sysstat/sysstat

最初、sar.c のmain関数から読み始めたのですが、いろいろ複雑な処理をしているように見えたので、途中で方針を変えて、出力する部分を中心に読むことにしました。どうやらpr_stats.c が出力部分を担当しているようなので、この中の stub_print_memory_stats 関数から読み始めました。

すると、526行目で空きメモリを計算して、534行目でシステムのメモリ総量から空きメモリを引いて、使用量を計算しています。あれれ?これだとfreeと一緒だな、となりちょっと困惑。

その後で、ChangeLogを読んでみると、version11.7.4でfree(1)やtop(1)の出力と合わせるように、計算方法変えましたという記述がありました。
https://github.com/sysstat/sysstat/blob/master/CHANGES#L371

対象のサーバのバージョンを調べると sysstat バージョン 10.1.5 だっったので、該当のバージョンのファイルを調べると、キャッシュとかバッファとか込みで計算しているのが確認できました。
https://github.com/sysstat/sysstat/blob/v10.1.5/pr_stats.c#L443

なお、メモリ使用状況の情報源はfreeとかtopと同様に/proc/meminfo のように思いました。(自信ないです。)

まとめ

バージョン11.7.4より前のsarでは、使用量にキャッシュやバッファを含んでいるので、その使用率を見て「メモリが逼迫している」と言ってはいけないと結論づけました。

Linuxのメモリ管理やキャッシュの仕組みの理解が甘いことを痛感したので、この本を読み直そうと思います。「詳解 システム・パフォーマンス」も読みかけですし、しっかりと理解できるようにしたいと思います。

新約聖書を読みました

はじめに

若草物語やロビンソン・クルーソーを読んでいて、欧米の文学の理解には聖書に対する理解が必要だなーと思ったので、娘の卒園記念でもらった新約聖書を読みました。

感じたことなど

だいぶ長いです。軽い気持ちで始めたものの、とにかく長くて途中でサボりがちになりつつ、なんとか読み終わりました。もともとクリスチャンではないから、というのもあったかもしれません。

福音書

4つの福音書が冒頭にあります。これで半分近いです。マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの福音書なんですが、基本的にだいたい同じ内容を4人がそれぞれ記録しているものなんですかね。さっきも読んだけどなぁと思いながら読みました。

イエス様のいろんな教えを書いてあるのですが、正直、あまり良くわからないです。たとえもよくわからない。同時代の人だとわかりやすいのでしょうか。現代的な価値観とも合わない記述もあるように思われて、解説とかつけてないと難しいなーという印象です。

使徒言行録・手紙系

福音書シリーズよりは、若干わかりやすくなる印象です。こっちのほうが、現代的なキリスト教の教えに近い感じですかね。ちょっと読みやすくなった気がして、割とページが進みました。キリスト教は迫害を受けてきたのかな、と感じる記述もありました。

日本においては、キリスト教が割と少数派だと思うので、割と最近(戦前、戦後しばらくのイメージ)まで国内だと迫害とは言わないまでも、肩身の狭い思いはしていたのかも、と思いました。一方で炊き出しやらボランティアは、キリスト教系の方々の貢献は大きいですよね。

ヨハネの黙示録

意味不明でした。これも何か解説がないとツライかも。

おわりに

途中、ところどころに赤鉛筆で線が引いてあって、「なんだろ?」と思っていたのですが、おそらく幼稚園の先生が引いてくださったっぽいです。たしか全部で7箇所くらいあったので、大変だったろうなぁと思いました。そういえば娘たちも「神は愛です(※)」とか言ってたなぁと懐かしく思いました。

※線が引いてあったうちの1つです。

ロビンソン・クルーソー

はじめに

冒険ものが読みたいな、という気持ちだったのと、外国人が書いた本などでちょいちょい引用されていることから原作読んでみようと思ったので、ロビンソン・クルーソーを読みました。

感想など

なんというか、全然子ども向けではないですし、ロビンソン・クルーソーのダメ人間っぷりや聖書のことなど、ある程度の前提となる知識がないとつまらないかも、という印象です。

若草物語でもそうだったのですが、いろんなところで聖書の引用や、考え方が出てきますね。欧米の文学作品では。聖書の教えがある程度分かって読むとまた違うのかもしれません。

冒険ものだと思って読んだのですが、必ずしもそうではないです。生きるための狩りや採集、耕作などの具体的な描写は少ないです。それよりは内面の苦悩だったり、喜怒哀楽だったりの描写の方がより多く印象的でもあります。食人の風習が出てくる等、当時の価値観も垣間見えます。今、同じような本を書いたら物議を醸すかもしれませんね。

それにしても、20年以上も孤独の中に生きていくというのは、自分だと考えられないなぁと思いました。

おわりに

次は「十五少年漂流記」を読もうかな、と思いました。