PCIの勉強続き

はじめに

以前、PCIについての記事を書いたのですが、わかったようなわからないような感じだったのでもうちょっと勉強してみました。

なんとなく分かってきた気がしています

8割方、気のせいだと思います。

最初にたどり着いたのがQiitaのページです。そこから東北学院大学のページを知り、読んでみました。

どうやら、CPUにはIOポートを直接操作する命令が用意されていて、それを使って指定のアドレスを読み書きするか、メモリマップドの場合は対応するメモリを読み書きすることでPCIのデバイスを操作できるようになる、というもののようだと理解しました。

この後は

この記事が良さそうだったので、再読しようと思います。(以前読んだことが合ったのですが、当時はチンプンカンプンでした。今ならもうちょっと分かるかな?)

ちょっと話はそれますが、上記のURLやRui Ueyamaさんのコンパイラブックのような有料の書籍として出しても十二分に価値があるコンテンツを無料で誰でも読めるようにしてくれているというのはとてもありがたいですね。感謝しかありません。

さらに、有料の書籍であっても、数千円で自力では到底調べきれないであろう知見を共有してくれることは大変ありがたいです。お金出して買っているから、という態度ではなく、知見を共有してくれることに感謝を忘れずにいたいと思います。IT系の書籍でなく小説などでも、やはり書いてくれる方がいるから我々も楽しむことができるわけなので、感謝を忘れずにいようと思います。

2021/03/28追記

上記のURLの他にこのサイトも見て、ちょっと分かってきたかなーという感じです。

どうやらPCI Configuration Spaceは0x0cf8に、Config Dataは0x0cfcにマップされているらしいです。Configuration Spaceへバス番号、デバイス番号、ファンクション番号を指定して読み書きしたいレジスタをセットして、0x0cfcの値を読み出したり、そこへ値を渡したりすることで読み書きができる、というようですね。

SATAやネットワークカードの場合に、具体的にどのようにデータを読み書きするのかまではたどり着けていない感じですが、一歩進んだ手応えを感じ中です。

飛ぶ教室

はじめに

一つ前の記事で「アメリカ文学に親しんでいこうと思いました」と書いておきながら、ドイツ文学を読みました。エーリッヒ・ケストナーの「飛ぶ教室」です。

感想

ギムナジウムの少年たちの成長の物語。20年以上前に大学生だった時分、1度読んだことがあったはずですが、全く覚えておらず。また、その当時は何が良いのかもピンときませんでした。

今回改めて読み直すと、少年たちがいろんな(といっても他人から見れば小さな)挫折や苦難に向き合いながら成長していくストーリーに引き込まれるようでした。

いくつかの山場がありました。

  • 実業高校との決闘のシーンとその後の展開
  • 禁煙さんと道理さんの再会のシーン
  • ウーリが跳んだ瞬間
  • マルティンが帰省できないと知ったときの落胆と道理さんの申し出

ドイツの寄宿学校というものをあまり知りません。それどころか、日本でもそういう経験がないため、ギムナジウムの文化的な背景を知らずに読みました。そのあたりがわかればもっと面白く読めたかもしれません。ところどころで、登場人物たちが「も・ち・ろ・ん」と言っている場面があります。おそらくこの中黒部分が少年たちの当時の言い方などを表現しているのだろうと思いながら、やはりそういう場面をしらないためにどうしても第三者的な視点で見てしまうことがありました。

とはいえ、現代とこの本が書かれた時代とでだいぶ違う点も多いと思われるため、現代的なギムナジウムを知っていたとして、そこは変わらないと思います。1936年刊行なので、ドイツが第二次大戦に向かう頃ですので、マルティンの父親の失業などもそうした背景を踏まえるとより理解できますね。

少年たちの成長の物語なんですが、それを見守る大人たち(特に禁煙さんと道理さん)が素敵なんですよね。私もそういう大人でありたいと願います。

おわりに

次はちゃんとアメリカ文学に戻る予定です。

ハックルベリー・フィンの冒険

はじめに

以前、トムソーヤーの冒険を読んだので続きだと思って読みました。

感想

ハックが父親に連れて行かれて小屋で生活を始めるところ、そこから逃亡してジムと出会うところ、その後ジムとともに筏での川下りを続けるところ、王様と公爵に振り回されるところ、トムに振り回されるところ、エンディング。どれもとても面白く一気に読み切ってしまいました。通勤の往復2回とちょっとだったので、だいたい4時間くらいで読み切ったですね。そのくらい引き込まれる作品でした。

まず、ハックが良いです。町では有名な不良なのですが、素朴でピュアな心をもっていますよね。特に当時の時代背景を踏まえるとジムと友情を交わしていくシーンは素敵だと思います。その後、ジムの逃亡を決意することは感動的なシーンですね。ハックは当時の教育を十分に受けていない少年として書かれていて、そのために、時代のくびきから自由になれたのかもしれませんね。

ところどころで、現代的な感覚でありえないような描写があります。大勢が詐欺師たちを「吊るし上げろ」と叫んだり、ファミリー間の決闘だったり、王様と公爵をリンチするシーン(ここは詳細にまでは記載されていませんが)など。現代よりももっと、命が軽く扱われていたのかなと思います。もちろんフィクションなので多少の誇張はあると思いますが、そういう描写が可能な程度の状況はあったのだろうと思います。そうした背景の中で生きていくたくましさのようなものも感じます。ハックの場合はしたたかさと言ったほうが良いのかもですね。

最後のトムとの脱走劇は、正直憤慨でした。物語に憤慨してもしょうがないのですが、ジムが自由の身であることを知った上で、どうでも良いカッコつけのためにあれやこれやの労力をかけて、あげくの果てに銃で打たれるわけですし。一歩間違えていたら死んでいたのかもしれないです。打たれたのがトムなので、まだ良かった。あれで、ジムやハックが打たれていたら最悪ですよね。もちろんフィクションだからそうはならないわけですが。ハックの素直なところが随所に出てくる分、トムはなんとなく嫌味な感じになってしまっている印象でした。

おわりに

アメリカ文学にはこれまで馴染みがなかったのですが、どれもおもしろい作品続きで、しばらくアメリカ文学に親しんでいこうと思いました。

PCIとLinux

はじめに

単なるメモです。なんでだったのか思い出せませんが、PCIに関する記事を読んで調べ始めたもののあまり理解できていないので、どんな内容を読んだか記録しておいて、後でもう一度学習し直そうと思います。

何を読んだのか

たしか、最初はこれでした。

実際にlspciとかやってみて、なんだか理解できたような気がしてきました。が、一方でなんとなくあやふやで、理解できてないような感じがして、これを読みました。

しかし、やっぱり理解できたようなできていないような感じがぬぐえず。
その原因は、CPUとPCIとの関係(IO空間だったりメモリマップドIOだったり)を理解できていないからかなーと思うようになりました。

もっときちんと理解したいので

まずは、PCIの規格について少し理解してみようと思い、このページを読もうとしています。

その後で、CPUとのインターフェースなども勉強してみようと思います。この点は良い資料を見つけられていないので、またゆっくり探してみようと考え中です。インテルの情報を読むのが一番間違いなさそうではあるのですが、いきなりそこに突っ込むと挫折する確率大なので、迷い中です。

「他者の苦痛へのまなざし」と広告

はじめに

気分転換のために紙の本(かつITじゃない本)を積極的に読むようになって、メリハリがついてきた気がしています。この2,3日で「他者の苦痛へのまなざし」を読んだので思ったことなどを。

難解だ

もともとあまり写真芸術(というか芸術全般)に関心が薄いので、難解でした。全体通して難解。

それでも、ページ数が120ページちょっとということもあり、なんとか読み通せましたが、読み終わっても難解。原注や訳注がたくさんついていて、最初はそれも追っていたのですが、疲れてしまうので早々に諦めて本文に集中するようになって、多少理解が進むように感じました。

絵画ではフィクションであることが割と前提とされていて、それが許容される一方で、写真には厳密な記録性が要求されること。しかし、実際には写真家(やそれの雇用主?)の意図やときには演出があるのが当たり前であることなどが書かれていました。

そのあたりのくだりを読んだときに思い出したのが「ドキュメント 戦争広告代理店」でした。有名な本なので知っている方も多い気がします。特に関連が強くあるわけではないですが、なんとなく思い出した程度です。

写真を見るものと被写体との関係など

被写体がカメラに対して何かを訴えかけていたとしても、それは見る人に対してではないはずです。でも、そこに何かを感じたり、逆に大量の写真・映像に慣れてしまったり。現代では単なる写真だけではなくスペクタクルが求められるなど、個々の内容は理解できるものの、全体を通底する何かがつかめなくて、やっぱり難解だなぁという印象です。

多分、私の理解が浅いからですね。もっと写真や映像に対しての理解や興味が深まった後に読めばもっと、多くのことを得られる本だと思います。読むタイミングとかって大事ですね。

難しくてとても理解できたとは思えませんが、「他者の苦痛」を自分のこととして見ることができる眼差しをもっていたいです。

おわりに

「本は読み手を選ぶ」ということを思い出した1冊でした。自分のレベルに合った本を読もうっと。

Little Women と今

はじめに

若草物語(Little Women)を読みました。昔、ハウスの世界名作劇場で見た記憶はあるのですが、詳細な話は忘れてしまっていました。150年ほど時代は過ぎていますが、今読んで感じたことなどを書いてみます。

女性の地位向上の現状など

最近、元首相の方の「女性のいる会議は長い」などの発言や選択的夫婦別姓のピントがずれた反対論(家族の絆がどうこうとか)を耳にする機会が多かったこともあり、まだまだ女性の地位向上は道半ばだな、という気がしていました。

若草物語の時代は、今よりももっと女性の地位が低く、また性差別以外の差別(実際、南北戦争に関する記述もありますね。ただし、物語自体にはほとんど差別的な要素はないと思います。)も多かったと思われるので、それに比べるとずいぶん良くなったと思います。

私の職場には女性が多く、実際、とても優秀な人が多いです。そうした環境にいると、女性だからという理由で昇進等で差をつけてしまうと優秀な人の能力が活かされないことが実感として得られます。一方で、男性優位の世界で生きてきていると、その視点が持てないというか実感がないので、本人はその気がなくても、見下すような発言をしてしまうのかもしれません。

一方で、現代日本で活躍している女性の中には、名誉男性のような方がいて、必ずしも女性の地位が向上しているとも言えない面もあるのかなと思います。ジョーだけではなく、メグやベス、エイミーのような人が活きる場面も多くあると思います。個人がそのらしく生きていけるというのが理想ですよね。

物語として

4人の女性がそれぞれの個性を発揮しながら、また悩んだり失敗しながら成長していくというのは、解説にもありましたが、ホームドラマと言って良いと思います。ピューリタン的な視点も、私の考え方とマッチしていることもあり、読んでいて気持ちの良いストーリーです。

ベスがピアノを受け取るシーン、お父さんが病気になるという報せを受け取り、ジョーが髪を切った後涙を流すシーン、ベスが猩紅熱にかかるシーンなど、ありふれたストーリーなのかもしれないですが、胸にジーンとくるというかちょっとホロリとしてしまいました。

派手な展開はありませんが、読むものを引きつける何かがあるストーリーだと思います。結構長いですが、あっという間に(私の場合は通勤時間2日分)読み終えてしまいました。

次は何を読もうかなーと考え中です。

その他諸々

英語学習ブームが10年ぶりくらいにやってきたので、英語にチャレンジしたいです。今度は日常会話ができるくらいまでになりたいです。というわけでNHKの英語教材を買いました。

特にプログラミングなどのIT系の記事を英語で読めるようになると、情報収集の幅がぐっと広がるので英語への抵抗が少し減るといいなぁと思います。今もたまに読みますが、ほとんどをGoogle翻訳に頼っています。うーん。

読んだ本

はじめに

今週は以下の3冊を読みました。
最近は、デジタルではなくて紙の本を好んで読んでいます。疲れにくい気がします。

感想

ザ・ウェーブ

ファシズムの教室を読んで気になったので、読んでみました。ファシズムの教室は比較的ポップな調子だと感じていましたが、ザ・ウェーブは少し重たい印象がありました。

ファシズムは歴史の中のことだけで、現代では起こりえないと思う人が多いと思います。自分自身で実験できないので、確かなことは言えませんが、これらの本を読むと決して他人事ではないのかもしれないと感じました。現代でも排他的な言動が以前よりも許容されている印象があり、軽く考えていると後戻りできなくなるかもしれない、という危惧を覚えました。杞憂であってほしいです。

トム・ソーヤーの冒険

言わずとしれた名作ですよね。でもきちんと読んだことがなかったので、ちゃんと読めてよかったです。ハウスの迷作劇場で見ていたのですが、子どものときは時代背景やアメリカの地理的なことがよくわかっていなかったので、ツリーハウスいいなぁというくらいの記憶しかありませんでした。

少し前(数十年前)までは、トムみたいな子もいた気がしますが、今の時代ではトムみたいな子は生きづらいと思います。そういう点でもノスタルジックな作品でしたね。

自民党

自民党の政治家を著作等をもとに分析・分類した本でした。もっと堅い内容かと思っていましたが平易な文章で読みやすく、またわかりやすかったです。

右・左みたいな意味があるとは思えない対立が多い中、有意義な分類がなされていると感じました。また、自民党の幅広さを知る機会にもなります。ただし、だんだんと自民党は(他もそうかもしれませんが)純化していっていると思われるので、数年後に読むとまた違った感想だったかもしれません。世の中、そんなにすっきりとは分けられないと思いますけどね。

ムーミン読みました

読んだ本

感想

月並みですが、ムーミンの世界観に入っていると、とても幸せな気持ちになりました。とくに最初のうちは、なんというか不思議な世界観と、前後の脈絡がつかみにくい感じがしていて、おもしろいなぁという気持ちとよくわからんなぁという気持ちが混じった感じでした。

ムーミン谷の夏祭りあたりから、北欧の文化と独特の世界観がうまく融合していて、とても美しい世界に入り込んだような気持ちになっていきました。

一番印象に残っているのは、ムーミン谷の冬です。おしゃまさん(トゥーティッキ)とムーミンの交流がとても素敵なものに感じられて、おしゃまさんのファンになりました。でも、トゥーティッキがおしゃまさんと訳されたのか、その理由がよくわかりませんでしたね。

ムーミンパパ海へ行くも印象に残っています。おしゃまさんもそうですが、ムーミンやムーミンパパたちの何気ないセリフの中に、大切なことが込められている気がしました。

フィンランドなどの北欧に一度行ってみたいなぁと思うようになりましたね(でも、たしかムーミン谷の冬の解説でも北欧の冬の厳しさは、それはもうすごいものです、とあったので九州出身の私には耐えられないかもしれません)。そんなシリーズでした。

おわりに

もともとは娘(小5)が読み出したのですが、パパは全然ムーミン知らなくて、というのがなんだか淋しいなぁと思って、読み始めたのでした。ところが、いつのまにやら、パパの方がはまって先に読破してしまいました。娘たちにはいつも、いろんなきっかけをもらえるので、感謝感謝です。

仕事でも疲れていたので、ムーミンの世界観で救われた部分もあったなぁと感じました。読んで幸せに慣れるシリーズだと思います。