はじめに
若草物語(Little Women)を読みました。昔、ハウスの世界名作劇場で見た記憶はあるのですが、詳細な話は忘れてしまっていました。150年ほど時代は過ぎていますが、今読んで感じたことなどを書いてみます。
女性の地位向上の現状など
最近、元首相の方の「女性のいる会議は長い」などの発言や選択的夫婦別姓のピントがずれた反対論(家族の絆がどうこうとか)を耳にする機会が多かったこともあり、まだまだ女性の地位向上は道半ばだな、という気がしていました。
若草物語の時代は、今よりももっと女性の地位が低く、また性差別以外の差別(実際、南北戦争に関する記述もありますね。ただし、物語自体にはほとんど差別的な要素はないと思います。)も多かったと思われるので、それに比べるとずいぶん良くなったと思います。
私の職場には女性が多く、実際、とても優秀な人が多いです。そうした環境にいると、女性だからという理由で昇進等で差をつけてしまうと優秀な人の能力が活かされないことが実感として得られます。一方で、男性優位の世界で生きてきていると、その視点が持てないというか実感がないので、本人はその気がなくても、見下すような発言をしてしまうのかもしれません。
一方で、現代日本で活躍している女性の中には、名誉男性のような方がいて、必ずしも女性の地位が向上しているとも言えない面もあるのかなと思います。ジョーだけではなく、メグやベス、エイミーのような人が活きる場面も多くあると思います。個人がそのらしく生きていけるというのが理想ですよね。
物語として
4人の女性がそれぞれの個性を発揮しながら、また悩んだり失敗しながら成長していくというのは、解説にもありましたが、ホームドラマと言って良いと思います。ピューリタン的な視点も、私の考え方とマッチしていることもあり、読んでいて気持ちの良いストーリーです。
ベスがピアノを受け取るシーン、お父さんが病気になるという報せを受け取り、ジョーが髪を切った後涙を流すシーン、ベスが猩紅熱にかかるシーンなど、ありふれたストーリーなのかもしれないですが、胸にジーンとくるというかちょっとホロリとしてしまいました。
派手な展開はありませんが、読むものを引きつける何かがあるストーリーだと思います。結構長いですが、あっという間に(私の場合は通勤時間2日分)読み終えてしまいました。
次は何を読もうかなーと考え中です。
その他諸々
英語学習ブームが10年ぶりくらいにやってきたので、英語にチャレンジしたいです。今度は日常会話ができるくらいまでになりたいです。というわけでNHKの英語教材を買いました。
特にプログラミングなどのIT系の記事を英語で読めるようになると、情報収集の幅がぐっと広がるので英語への抵抗が少し減るといいなぁと思います。今もたまに読みますが、ほとんどをGoogle翻訳に頼っています。うーん。